転勤族でいろんな土地に移り住むことが宿命だったころ、各地に友達を作っていました。20年くらい前ですが、今のようにインターネットは発達していないころです。ペンフレンド的な友達が北海道から沖縄まで20人近くいました。

その友人たちに子どものことを伝えるため、毎月1回、子育て新聞を発行していました。

『うららか育児日記』がこの『OHIYORI日誌』の前身。

家族が増えるのをきっかけに新聞の名前も変更したのです。

 

当時、関西に移り住んで間もなく。

一人っ子だった娘に、病気が見つかりそれに伴う発達遅滞も判明。

慣れない土地での通院と療育が始まりました。

2人目不妊の心配もしながら、いろんな不安の中での子育て。

毎月1回電車を乗り継いで片道1時間半の通院。

娘の療育と通院が始まって約半年後に2人目懐妊。

それから長男が生まれ、年子で次男が生まれ…。

5人家族としてのひより家の歴史が始まりました。

 

当時、朝日新聞の大阪支社の夕刊や、読売新聞のコラムにも取り上げていただいたことがありました。

OHIYORI日誌

ひなたの成長記録(7ヶ月)
  ひなたの成長記録(7ヶ月)   10月の初めから徐々にハイハイも恰好がついてきて、いよいよ前進開始。スピードup。 狭い3LDKの家の中、日増しにテリトリーを広げている。昨日まではこんなところに来てなかったのに!?って驚くこともしばしば。喜んでばかりもいられない。けがに気をつけなければ…。 10月の3連休で、母方の実家に帰った時に、田舎のだだっ広い部屋の中でのびのびしすぎたせいかその日を境にグレードアップした感がある。 髪も伸びてきてうっとおしいが、年末ごろまで伸ばして胎毛筆を作ろうと思っている。 うららも快晴も作っているから、日向だけないというわけにゃいかないかと。 外出するのもうれしいらしく、玄関まで抱いてくるときゃーきゃー言って大喜び。 眠っているからと、そっとして他の部屋で作業をしたりしていると、起きた時に誰もいないと大泣き。怒り心頭と言わんばかりの大泣きで猛抗議。 日向は他の二人と比べてあまり病気もしなくていいなあと思っていたら、天候不順とこの時期には異常な夏日続きで、うららが幼稚園から仕入れてきた鼻かぜをまんまともらい、中耳炎を起こしていた。 熱はなかったが、数日前からおっぱいののみが悪く、夜泣きをしていたわけが分かった。 こっちも寝てくれずいっぱいいっぱいで、イライラふらふら状態だったので、やれやれという感じ。 その後ポリオの予防接種までには治るだろうとタカをくくっていたら、当日に発熱してしまう。 何か感染症にかかってしまったよう。熱は丸4日間続き、38度台の熱があがったり下がったり。 3日を過ぎたころに体中にバーッと発疹がでて、気づいたのが夜だったが、怖くなり救急外来へ行った。その翌日から熱が引き始め、発疹も徐々に薄くなり始めた。しばらく残ったが、突発性発疹だったよう。 のど元過ぎればなんとやらだが、10月はそんなこんなで病院通いに明け暮れた。   元気になったころに、歩行器を購入し、今ではそれをガンガンに乗りこなしている。 精神的にも急成長したのか、嫌なことはがんとしていうことを聞かず自分の意思を貫き通すようになる。 成長を喜ぶべきなのだろうが、がんこちゃんがついに3人に増え、我が家はさらにさらに無法地帯と化している。 後追いも始まったが、わたしを追うことよりも常に近くにいる快晴を追いかけまくり、嫌な顔をされている。日向本人はお構いなしの様子。突き飛ばされたり、たたかれたりしているけれど、その場では大泣きしているがすぐにまたくっついていく。 歯も10月終わりにやっと下の前歯2本が一緒に生え始めた。おっぱいもまだ飲んでいるけれど、離乳食も進み、寝る前にちょっといるくらい。(今回、おっぱいの出はあまりよくないので、足りていないと思う。) 体重も11㎏弱と重くなり、抱くのがきつーい。順調にでかくなっている今日この頃です。 (1999年11月3日記)            
>> 続きを読む

ひなたの成長記録(6ヶ月)
  ひなたの成長記録(6ヶ月)   今年の夏はいつまでも名残惜しく、しつこーく暑さが残っている。 1999年9月12日で日向は6ヶ月を迎えた。   毎日姉と兄が目の前でいろいろやってくれるので、それが良くも悪くも刺激になり、興味の対象も広がっていく。 目の前で快晴がミニカーを走らせれば、手が伸びる。 ままごとででご飯を食べる役をいただき、偉い王様のように目の前にずらりとプラスチック製のごちそうを並べてもらう。 それがうれしい。 この頃の子どもの成長スピードってすごく早い。 昨日までできなかったことが今日いきなりできていたりして、それが日常となり、うっかりすると母子手帳に記入するのを忘れてしまい、検診のときにドクターにたずねられてあたふたすることとなる。 ついこの前も、バックオーライのずりばいの話を書いたのだが、6ヶ月後半に入るとどうやらこれが彼のはいはいスタイルかと思えるような進み方&移動の仕方を発見した。   それが、こちら。 片足を立ててずりっとやってきては、一旦お座り。その繰り返しで目的の場所へやってくる。 徐々にバランスよく四肢を使いはいはいできるようにはなってきているが、6ヶ月中旬で勝手にお座りを体得してからは、その姿勢が彼のお気に入りのようで。 3歩進んで2歩下がったところへドスンと腰を下ろす。 手元に興味のあるものがあると、目をキラキラ輝かせて口へ持って行ったり、たたいて音を出しては悦に入る。 力加減もわからないから、パワー全開でよく快晴を泣かせたり、うららを泣かせたりしている。 悪意がないのだが、快晴はそれが一番の脅威らしく、自分のおもちゃを奪われるのが嫌で怖がる。 挙句の果ては近くに来て手や足を触られるのさえ嫌がる始末。 「あああああああああああ!!ひなたんがああああああ!!!!!」と、絶え間なく快晴の悲鳴が響き渡っている。 お座りができるようになってからというもの、快晴の天敵と化した日向。 快晴もやられっぱなしではなく、こづいたりたたいたりしているのだが、日向がバランスを崩してどーんと転ぶと頭を打ったりして大泣き。 今年の夏がいつになく暑い気がするのは、毎日がこのように一日中うるさいからかもしれない。 (1999年11月2日記)
>> 続きを読む

バージョンアップ夏休み1999 ④
  夏場ならではのおむつのハナシ        おしっこがトマト色で慌てた話 夏休みも後半のある暑い日。 日向のおむつ交換をしていてぱっと広げたら、なんとおしっこが一部ピンポイントで朱色になっていて、びっくりしたんですね。 血液????? 少し胸がドキドキ…。なんか悪い病気???? 量的にはほんのわずかなので、様子を見ることにしました。 血尿なら全部が茶色っぽく変色しているとは思うのですが、ほんとに一部のみぽつんと色づいています。 血液ならば時間が経てば黒く変色するかもしれないと思い、そのおむつを取っておくことにしました。 時間が経って再びおむつ交換しました。 また、新たに同じ場所に同じように朱色が…。 ますますどきどき…。嫌な予感しかしない。 さっき変えたおむつと比較してみました。 時間が経っているにもかかわらず、前のおむつのシミの色も変わらずきれいな朱色のままです。 その後もおしっこのたびに色づいているのを発見し、血ではなさそうだけど何かわからないという不安がだんだん大きくなってきました。さすがに3日続くと心配になり、小児科に駆け込みました。 ドクターが簡単な検査をしてくれ、やはりけつけぇではないことが判明しました。 おしっこの成分の一部が結晶化したものだろうとのことでした。 暑い時期に起こりやすく、健康には問題なさそうでした。 それを聞いてほっとして帰途に就きました。 「3人も子どもを育てていてこんな経験は初めてです」とドクターに話すと、「子育ては奥が深いでしょう」と笑われてしまいました。  
>> 続きを読む